もんじゅ全景
ナトリウム漏れ事故を起こした配管
事故を起こしたのと同型の温度センサ
もんじゅで折れてナトリウム漏れ事故を起こした温度センサの模型
見学会での説明(談話)
温度計の設計ミスをした原因は熱によるひずみの影響のみを気にした結果、さやの肉厚をすべて均一にする設計をしてしまったことにあった。 これは肉厚が変化するとひずみが増加すると考えたためであるが、その結果できあがったものは、設計になれた者が見ると、そのような形にはしないような設計であった。したがって、壊れるべくして壊れたといえる。 また、事故の原因となった渦による振動は、比較的最近の理論で示されたもので、設計段階では、そのような渦による振動は考慮されていなかった。 事故後にその理論を取り入れたシミュレーションで再評価を行ったところ、100%出力相当の流量のときにもっとも大きな固有振動による振動がおこり、40%の出力では振動は起こらなかった。 しかし、実際には40%の出力で壊れた。 それは、試験の段階で何度か100%出力の状態で液体を流す試験をしており、その試験のときに、温度計が振動して損傷し、固有振動がより低い出力の状態で共振するようなものに変化して、最終的には40%出力で壊れたとも考えられる。
もんじゅ2次配管
地震対策のショックアブソーバなどが見える。