96年度 第3回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1996.6.12(水)NTT情報文化センタ(INSプラザ) 午後2時30分より。

  1. NTTのフェニックスに関する紹介のビデオ
     フェニックスはNTTが3月に発売した、簡単で比較的安価なISDNを用いるテレビ会議システムである。  Windows95とPC98に対応しており、動画と音声をやり取りする基本機能に加え、フリーハンドで図などが描けるホワイトボード共有機能、お互いに書き込んだことを記録するトークボード機能、1つのアプリケーションを双方で操作するアプリケーション共有機能などを持っている。  また、ファイルを転送したり、クリップボードを共有することもできる。  ビデオプロジェクタ、外部のアンプ・スピーカー、カメラなどを使うと遠隔地のある程度の人数に対してプレゼンテーションすることも可能である。

  2. フェニックスの実演とアプリケーション共有機能のテスト(NTT 前田氏)
     フェニックスの基本的な使い方を教えていただいた。  また、実際にNetscapeを立ち上げて、ローカルのHDDに置いたJavaアプレットをリモートのフェニックスからアプリケーション共有機能を用いて操作するテストを行った。  結論としては、Javaのアプレットをアプリケーション共有機能を用いて操作するのは難しそうである。  フェニックスのアプリケーション共有機能ではリモートのアプリケーションを操作する時、得られた結果をキャプチャーし、画像を回線を通してローカルの画面に表示するようである。  したがって、Javaによるシミュレーションのような画面が動くプログラムを共有するとコマ落ちする上に、画面を分割してデータを送ってくるため別の画面をつなぎあわせたような画面になってしまう。  実際の意見提示で画面を見てもらうためには何か別の方法を考える必要がある。

  3. 東京大会での意見提示について(寝屋川高校 神川)
     東京大会ではまず東京の開成学園の内川先生が理振とコンピュータおよび、それを用いた教育実践について意見提示をされた後、北海道旭川凌雲高校の萬木先生が100校プロジェクトと、教育上有用なホームページを利用した教育実践について意見提示をされる。  その後神川がJavaやHTMLなどをCAIに応用する可能性、通信を通しての教材の共同開発、そのようなことを実現するために行政としてネットワークを構築することの必要性などについて意見提示する。  午前中は大阪情報教育研究協議会がフェニックスの機能の解説を講習会として行うが、午後の東京大会の意見提示とは独立したものとして扱ってほしいとのことである。  カメラ、マイク、アンプ、スピーカやビデオプロジェクタについては教育センターで用意できるが、操作の役割などは決める必要がある。

  4. その他  次回は7月3日に天王寺商業高校において2時30分より。 案件は
    1. 東京大会の意見提示の最終的な確認と大阪会場の役割分担。(寝屋川 神川)
       (大阪会場をきちんとしたものにするためにできるだけお集まりください)

    2. 大阪市立の高校に1セットづつ配布された実験計測システムについて(天王寺商業 児玉先生)
       Windows95のノートパソコンとセンサについての紹介。

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