98年度 第1回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1998.6.17(水)天王寺商業高等学校 午後2時30分より。

  1. Webテキストその後(寝屋川 神川)
     神川が取り組んでいる、Webテキストについて報告した。 基本的には授業のノートをHTML化したものである。 授業をしながら少しづつまとめているが、普段の仕事をしているときはなかなか更新できず、授業は運動量の保存ぐらいまで進んでいるが、Webテキストは剛体のつり合いにとりかかったぐらいである。 おそらく、長期休暇に少し取り戻して2年ぐらいかけて1年分をまとめるぐらいだろう。 現在「速度と運動」「運動量と力」「加速度と運動」「重力による運動」「重力による運動(2次元)」「運動方程式を解く」が一応できている。 JavaScriptとGIFアニメーションなどを組み合わせれば、簡単な動きや、計算もとり入れることができる。

  2. メンバーの研鑚報告
    • 教科書会社のCD-ROMについて(寝屋川 神川)
       大日本図書と東京書籍が発行している物理のCD-ROMがどのようなものかを見てみた。 大日本図書のCD-ROMは教科書の指導書についており、物理、化学、生物が1つにまとまっている。 物理については、教科書の実験のワークシートがPDFファイルとして収録されており、Acrobat Readerを用いて画面上で必要なページを表示したり、必要なページを印刷したりできる。 また、Javaを用いたシミュレーションや提示のためのソフトが各分野にわたってソースコード付きで収録されている。(同じものが大日本図書のWebにも載せられている) ただ、この時点では、その中の力学のシミュレーションが現実にはありえないようなおかしな動きをした。 これについては、その後、パソコン通信などで、大日本図書の方と連絡をとった結果、不充分な点があったので、修正して、納得のいくものをWebに載せたいと言うことであった。 ただ、全てのソースが公開されていることは評価できる。 これを参考にして実際に使えるJavaのソフトを作る人が出てくるのではないだろうか。 東京書籍のCD-ROMはほぼ2種類に分かれている。 1つは教科書の全文をPDFファイルで収録したもので、色が使えるため、教科書よりも少しだけカラフルになっている。 大日本図書の場合も同様だが、図を切り取ってWordなどに貼りつけることもできる。 もう1つは実験のワークシートとそれに関連する入試問題の簡単なデータベース、簡単な問題エディタを組み合わせたものである。 こちらは、データの検索ソフトから直接Wordや一太郎を起動し、ワークシートを図入りのワープロの文書として書き出せる。 Wordや一太郎を使いなれた人は、このタイプのソフトの方が使いやすいだろう。 今後各社からCD-ROM化された教材が出てくるだろうが、独自形式ではなく、汎用性のある形式が望ましいと思う。

  3. 今年度の活動については次回に

  4. その他
     次回は9月2日(水)に天王寺商業高等学校にて。
    1.全国大会報告
    2.Webテキストその後
    3.大阪市の実験用コンピュータ
    4.メンバーの研鑚発表
    5.今年度の活動について
    の予定

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