98年度 第4回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1998.11.18(水)天王寺商業高等学校 午後2時30分より。

  1. 園田学園女子大の教材について(岸和田 鈴木先生)
     園田学園女子大学のCAI教材について紹介していただいた。

     園田学園女子大学ではHTMLによる教材をWindowsNTを使ったLANのサーバーに用意し、学生が必要な教材を取り出して学習し、提出された提出物を評価していくシステムを精力的に作成しておられる。 特に、提出物を評価するシステムが参考になるようである。

     今回は、見学のときに見本としていただいたCAI教材の一部を紹介していただいた。 教材はLOGOを用いたプログラミングの基本を紹介するものであったが、これだけではシステムの全体像はわからなかった。 教材については、図の扱いやページ構成など、もう少し工夫があってもよいのではないかという意見が出された。

  2. Webテキストその後(寝屋川 神川)
     夏休み明けに作成した力学的エネルギー保存に関するページを見ていただいた。

     基本構成は他の所と変わりはない。 ただ、ばねの振動なども、それなりに計算してGIFアニメーションを作成すれば、単なるアニメーションでもそれらしい動きをすることがわかった。

     Webテキストは基本的には600×800ドットの画面を基準にして作成しており、この画面であればスクロールしなくても必要な内容は1画面で見渡せるように作ってある。 現状と将来を考えれば、この程度の画面で作成しておけばページを読むときにあまりストレスを感じないで見えるのではないか。 また、問題演習などで解説をしていく場合も、作業が次の段階に進んでも、問題文は画面に残るように画面を区切っている。 学習者が画面をスクロールして探さなくても必要な情報が画面上にあるような工夫は、このような教材を作成するとき必要ではないか。 今後は熱の扱いから気体分子の運動、波動に関するページを作成する予定である。

  3. メンバーの研鑚報告
    • CD-ROMの百科辞典について(寝屋川 神川)
      CD-ROMの百科辞典の新版が出揃ってきたので、インストールしてみた。

       日立デジタル平凡社の世界大百科事典は、本文、地図、年鑑、便覧が1つのCD-ROMにまとめられた。 また、「探索ディスク」と呼ばれる別のディスクが増えているが、歴史関係のトピックを中心にしたものである。 他に全ての内容を記録したDVDなども付録として付いている。

       Microsoft Encartaは理科の記述にはあまり変化はないが、授業でも使えそうな内容である。 今回から百科地球儀とセットになったものも販売されている。
    • 物理のフリーウェアについて(岸和田高校 鈴木先生)
       音に関するフリーウェアで実験に使えそうなものがあるので、次回に詳しく紹介したい。 物理の先生がCを使って作成されているようで、Windows95上で任意の正弦波を連続して鳴らすことができるものなどがある。 気柱共鳴の実験の音源などに利用できそうである。
  4. その他

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