ストローで静電誘導
方法
- スチロール樹脂の使い捨てコップの底に小さな穴をあけ、爪楊枝を中から外に向けて突き刺して台にします。
(紙コップの方が高くて、穴がすぐに大きくなってしまうのでスチロール樹脂の方がいいようです。)
- 折れ曲がるストローの中心付近に一方の壁だけを通る(向こう側まで突き抜けない)穴をあけ、少し大きめに爪楊枝などで広げます。
- 先に作った台の爪楊枝の上にこのストローの穴を通し、やじろべーのようにストローを曲げたり、曲げる部分を伸ばしてバランスを取ります。
- バランスを取ったストローをティッシュペーパーで軽くこすると静電気がおきます。
- 他の(帯電していない)物体を近づけると物体が静電誘導を起こすためにストローは吸いついてきます。
- 元々同じ電気に帯電している使い捨てコップでストローと反発するところを見せます。
- このコップに水などの液体を入れると非常に強く吸いついてきます。(液体も静電誘導を起こすことがわかります)
- その他、簡単な静電気の実験ならこれでできます。
この方法のいい点は
- 装置が簡単。
- 安いので一人1つ作って実験させることもできる。
- 簡単に静電気が発生し、雨の日などでもかろうじて実験できる。
- 生徒は結構興味を持って遊び、静電誘導や誘電分極の現象が特別なものではない事が体験できる。
- 場合によっては家庭で行わせることもできる。
などです。
これはかなり有名な実験ですが、曲がるストローを使うところがポイントです。
(普通のストローではバランスを取る点を決めるのが意外と面倒です)
これを研究会に報告されたのは大阪市立工芸高校の山田善春先生です。
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