反射光を偏光板でカットする話が教科書に良く載っているが、鏡の反射光が偏光していないのはなぜか。どうも金属の表面で反射した光は偏光になっていないようである。ガラス面の反射と金属面の反射では何が違うのか。ガラスでは屈折波が偏光する(?)ことが原因なのだろうか。屈折が原因であるのなら、黒板の反射はどう説明できるのか?金属の反射は自由電子が原因で方向性のない反射がおきるとすると、黒板でもガラスでも偏光がおきることが説明できるのではないか。黒板の反射は表面の状態に関係している部分がある。新品の時より使い込んだ後の方が反射が強い。立体映像用のスクリーンは偏光を偏光のまま反射する性質がある。次回へ宿題
取り出すことのできる電気量を全体にかかる電圧で割れば直列接続の式になる。生徒には合成容量の式は内側に電荷がたまっていないときにしか使えないと説明しているが、それでよいのか?生徒に積極的に「使えますよ」とは言いたくない。混乱することになるのではないだろうか。意味付けができるのなら説明してもよいのではないか。実際の回路の計算では少々コンデンサーに電荷がたまっていても同じ式で計算するわけで、合成容量の式が使えるというのは意味のあることではないか。超伝導回路での充電は次回へ。
8月下旬の補充授業期間中は暑いので、それに耐えられるような授業ということで校外学習を企画した。昨年から中之島の自然科学館に授業という形で行っている。生徒にはレポートを提出させるようにしている。9時集合で9時35分から科学館に入って、レポートを記入しながら回るようにした。10時55分からオムニマックスを45分見て12時過ぎに点呼をして解散した。退屈する生徒はほとんどいなかったし、遠足などよりずっと参加率は高かった。総合的な学習に取り入れることも考えている。
豊島高校でも同じようなことを行って、レポートを出させている。
2,3年前に科学共栄社の米谷さんが紹介された、鉄製のパイプに温度勾配を与えることにより自励振動が起き、定常波ができてパイプが鳴るという現象があった。今回紹介するものは昔から知られている「釜鳴り」という現象である。釜の上に蒸し器を乗せ、下から湯を沸かし、沸騰しているところへ上から米を入れると大きな音が出るというものである。釜鳴りの本家は岡山の神社で、それをNHKが取材したものを見せていただいた。檀上先生はNHKがこれを再現する実験をするグループでいろいろ活動したということで、その成果を見せていただいた。(NHKの「やってみようなんでも実験」)原理的には鉄製のパイプが自励振動するのと同じで、空気の流れが必要であり、熱音響工学的な説明ができる。鳴り方の関しては口径と筒の長さの比が関係しているようにも思う。
ケルビンの水滴発電器をペットボトルでつくり、静電気モーターを回した。水滴が飛び散るが、良く見ると電気力線の形になっている。作って思うことは、ペットボトルは絶縁が良いこと、エナメルも絶縁が良いこと、ノズルはガラスで作った方が良い。
ペットボトルで箔検電器も作った。気がついたことは、ボトルの内側などにリンスを塗るとうまくいくなどである。同じくペットボトルで静電気で回るモーターを作った。非常に良く回ります。
ロボット工学の現状と大学院での研究を通じての教育について
ロボットのカテゴリー(操縦型、完全自立型、力覚人工現実感)
大学院教育の問題点(閉塞感、細分化高度化、巨大化空洞化)
教育の対策(参加型、グループ単位の課題、試行錯誤の経験、プレゼンテーション、文章能力、討論)
愛知大会特別公演 (玉川大学教授 山極 隆) について
現在の厳しい状況をどうして解決するかということに指針を出す試みをしている。山極氏は非常に厳しい意見を出しておられるので、ぜひ一度要旨を読んでいただいて意見交換をしたい。講演の中で文部省主催の全国統一の学力検査を復活する話が出ているが、実際にこれは今日の朝刊に文部省の方針として出ていた話である。山極氏もいっていることだが、高校からもっと声を出さなければならないだろう。
次回へ継続
9/30 物理教育を考える会パートU
「大学の物理補習教育が意味するもの」
11/18 研究集会
発表募集
理科関連学会の行事について
12/11(月) 講演会 今宮高校 2時から
講師はダイオキシン問題の権威 摂南大学 宮田先生
来年5月に 水俣病について 元熊本大 原田先生 で検討中
次期教育課程で「Tを付した科目を2単位で行うこと」について要望書を出したい。
標準単位3単位のものは減単位ができないような話があるが、Tを付した科目を3科目履修させるという方向に現実味がでてきている今、Tを2単位でできるようにしないと可能性がでてこないのではないか。会長から要望書を府教委へ出す形にしたい。このことについてはいろいろ意見がでた。
研究集会について 平野高校 11/17(金)
至田先生 「3年生 太陽エネルギー研究(ものづくり 物理に関連して)」
小林先生 「2年生 環境科学の水質研究(水質検査などに関連して)」
研究発表募集 「物理」,「環境」
原稿締め切り 10月中旬
来年度の研修についての要望を出してほしい。
第10回の予定は2月21日であったが、標準テストの日程と重なるので、2月14に変更したい。→了承
東京の科学技術振興事業団で実験の安全の手引(無事88)をつくったので、大阪の先生にも利用してほしいという案内がきている。2分冊の冊子で送料だけで頒布するということである。いくつか条件があるが、欲しい人は東京へ連絡をしてほしい。