95年度 第7回物理研究委員会 まとめ


日時 1995.11.8(水)
会場 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 3F 物理実験室
   大阪市平野区流町 2-1-24 TEL 06-707-5800 FAX 06-709-1711
参加者21名

案 件 〜4:00

  1. 各研究委員の発表
    1. 電力量と電気代の教材化 山田 善春氏(市立工芸)
       2年の物理で、工芸高校の1カ月の使用電力量から電気代を算出させられた。 140万円にも達するので、電力量に興味・関心をもたせるとともに節電への姿勢をも育てたいとのことである。
    2. バルーンヘリコプターについて 山田 善春氏(市立工芸)
       ふうせんがすぼむときの空気を3本のプロペラの先端から放出させ、回転しながら上昇するおもちゃを紹介された。 作用反作用の項で演示すると面白い。 ふうせんが小さくなった頃に急上昇するのは、ばね定数の変化によるのかどうか議論されるべきところである。

  2. 各部会活動報告
    1. マイコン部会(神川氏 寝屋川)
      11/22 市立天王寺商業高校で開催 Internetのホームページに物理研究委員会のまとめとマイコン部会の活動について載せて始めているが、他の部会についても提供があれば、載せたい。
      インターネット上の理科関係のURLの例について
      横浜物理サークルでは、まとめのかたちではなく、資料プリント全部を載せている。

    2. 指導法部会(中村氏 四条畷)

    3. 実験部会(沢登氏 吹田東)
      11/4 長吉高校で宝多氏による実験教材を見学
      12/2 大手前高校で開催 物理TB・U実験書の手引き書(データブック)を600部印刷し、化学Uの実験書と共に会員校へ発送の予定

    4. 教育課程部会(筒井氏 東住吉工業)
      11/1 市立工芸で開催 現代物理の内容を盛り込んだ新新学習指導要領への提案について検討

    5. 21世紀の理科教育を考える会 山田 善春氏(市立工芸)
      11/15の研究集会での研究発表での基礎資料として、「これからの理科教育に関するアンケート」を依頼した結果、40校に渡り、生徒3068名及び124名の先生方の協力が得られた。 今、分析中である。

  3. 平成7年度研究集会(会場 府立高槻南高校)について
    1. 7件の発表(6回まとめ参照)の時間配当
    2. その他、準備 用意される視聴覚機材 OHP,VTR
       

  4. 標準テスト委員会より 平野 裕一氏(豊中)

  5. 日本物理教育学会近畿支部より 三木 久巳氏(貝塚南)
    11/25(土) 第26回物理教育研究集会
             大阪市立大学文化交流センター 17件の研究発表
    12/12(火) 東レKK滋賀事業所 見学会
    12/23(土),24(日) 青少年のための科学の祭典(大阪大会)
                   大阪市立科学館

  6. 第2回日本理化学協会近畿ブロック理事会報告 中山 寛二
     泉谷 明事務局長より、全体報告ー最終参加者の計は1068名、内大阪の参加者数は105名であった。 収支決算も黒字になった。  松井 一幸研修部長から、座長,記録担当者から原稿がスムースに返却され、会誌2号の発行が順調にはかどった。 大阪の研究会のみなさまにお礼を伝えたい。 なお、研究発表会場において、1件以上の質問は出してほしいと感じた。 また、全体協議では、パネリストの時間配分に不均衡なところがあった。 教育懇談会のありかたも来年の課題である。 との報告がなされた。 しかし、近畿2府3県の代表者は、異口同音に、全体として素晴らしい全国大会となったのも、ひとえに滋賀県高等学校理科教育研究会の研究委員のみなさま方の献身的なご尽力のたまものであると感謝の念を表した。

モデルロケット基礎講習会

 4:00〜
−学校教育での利用について−
大阪電子計算機専門学校 長谷川 延昭氏,若井 雅彦氏
樋口 真須人氏の平野高校での取り組みの成果をふまえ、大阪電子計算機専門学校の両氏のご協力を得て実現できた。

  1. モデルロケット概要VTR視聴 4:00〜
  2. モデルロケット基礎講座 4:20〜 若井 雅彦氏
  3. コンピュータによるシュミレーション 5:00〜
  4. モデルロケット打ち上げ実験 5:15〜
     強い寒風の中、早くも日没で暗くなりかけているグラウンドに全員移動、安全のために火薬量の少ないものと正規の量のロケットの2基が打ち上げられた。練習中の運動部の生徒諸君も見物の輪に加わり歓声をあげた。 ロケットの運動について授業では、運動量保存則のみでよく説明されるが、実際に打ち上げる実験を行うとスムースに上昇しない。 フラフラとゆらいで高度ものびない。重心と圧力中心の位置を算出し、安定係数のチェックをする必要がある。 チェックプログラムのソフトも用意されている。 確かに、探求活動や自然科学部の活動として、スケールモデル(縮尺模型)ロケットの製作は、生徒達にとって魅力的かと思われた。 日本以外の米、ロシア、英、カナダでは、学校教育の場で導入されているとのことである。
  5. 質疑応答
     エンジン部分の火薬は、20gまででアメリカ製を用いる。 暴発、誤発射のないよう講習会等に参加して基礎的技能は指導者としてマスターしておく必要がある。 下記のところで相談にのっていただける。
    大阪電子計算機専門学校 長谷川,若井氏 TEL06-974-4611,FAX971-5474

付記

  1. 教育タイムスに掲載された榎原会長、西野副会長の記事を紹介
  2. 物理研究委員会名簿の府立長吉高校のFAX番号を06−700−5106に、枚方高校のFAX番号を0720−41−8333に訂正

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