95年度 第3回物理研究委員会のまとめ
日時 1995.6.21(水)
会場 大阪市立工芸高等学校
参加者19名
- 会場校代表 千賀 保和教頭挨拶
本校は大正12年の創立で本年72周年を迎える。
本館は、中之島の中央公会堂、心斎橋の大丸百貨店旧館及び松竹座と同時代の建築物である。
大阪市の保存建築物に指定され、現在そのための工事を行っているところである。
また、校内合唱コンクールの練習もしていて騒がしいところ申し訳ないが、本日の研究会が活発で有意義なものとなるよう願っている。
- 第66回日本理化学協会総会、全国理科教育大会(滋賀大会)
- 研究協議意見提示案について。
- 研究協議 第1分科会 身近な事物・現象を考える物理教育
- 意見提示 物理TA実験書編纂チーム 渡瀬 宏氏(清友)
−単純で分かり易い実験や測定を中心とした授業の重要性−
TA分野の実験書を製作された過程から、シンプルでクリーンな物理実験を浮き彫りにされた。
従来の物理項目を教えるための手段としての実験から脱皮し、すべての高校生に新鮮な感動を与え、健全な科学する心に迫る展開をめざして発表される。
- 研究協議 第3分科会 物理教育におけるコンピュータ等の活用
- 意見提示 マイコン部会 神川 定久(寝屋川)
−理科で利用できるような「マルチメディア」を−
ハードは標準化されたものを用い互いに共有を図る、
これからは、全国的なネットワークを結ぶべき時代で理化学協会がホストになる等して運営を図る、
CD-ROMやLD等を含めた市販ソフトの充実を図る、
という3点について具体的、実践的な提言をされる。
- 研究協議 第10分科会 これからの理科教育
- 意見提示 教育課程部会 筒井 和幸氏(東住吉工業)
−実態調査に基づく次期学習指導要領への提言−
代理紹介 山田氏(市立工芸)、中山氏(仰星)、唐津氏(北野)
平成6年度実施状況から、文理の選択次期が早まり、文型の理科履修単位数が減少し、かつ、全体的に化・生に偏った選択状況になっている点を分析された。
その結果、バランスのとれた自然観の育成から、次期学習指導要領への提言として、具体的に自然科学、物質科学、環境科学、科学技術及び科学実験等の必修化を提言される。
- 個人研究発表の紹介
- 神川 定久氏(寝屋川)
Windowsとサウンドカードによる音声の取り込み実験
- 筒井 和幸氏(東住吉工業)
水ロケットの運動に関する考察(2)
- 明仁 憲一氏(泉陽)
高等学校環境教育のための教材開発
- 山田 善春氏(市立工芸)
- 生徒による授業評価
- 子供の権利条約の意見表明権を尊重して、生徒諸君からの物理の授業に対する率直な意見を精力的に集められた。
- 研究委員の発表
- 川内 正氏(教育大平野) 高等学校教育課程運営改善講座の報告
理科中、物理が20%占めるとは
文部省のTA試験問題事例集について
理振法改訂後の実施状況について
- 山田 善春氏(市立工芸)
- 100円ライターの炎を高電圧発生装置の電界によって感応させる。
- プラスチックのコップの底にさしたピンに、ストローを付けて静電気力で回転させる。
- 渡瀬 宏氏(清友)電気力線と等電位面の実験
黒色のケント紙に糸はんだをセロテープで張り付けたものを電極として、デジタルテスターで電位を調べる方法について開発された。
- 各部会より
- マイコン部会(神川氏 寝屋川)
次回6/28市立天王寺商業 インターネットの見学
- 指導法部会(中村氏 四条畷)
穐山氏自作の慣性実験器について
- 実験部会(沢登氏 吹田東)
夏の学校開催計画
- 8月21日(月) 午後1:20〜4:30
- 大阪市立大学 基礎教育実験棟
- 内容:万有引力定数の測定・光速度の測定・電気素量の測定
- 申込期限 6/27(火) 吹田東高 沢登氏宛
- 教育課程部会(筒井氏 東住吉工業)代理
唐津氏(北野)生徒の羽の回転落下運動の研究について
滋賀大会の意見提示案について
- 標準テスト委員会
平成7年度委員紹介
- 日本物理教育学会近畿支部 三木 久巳氏(貝塚南)
- 入試問題検討会 6/24(土)、7/1(土)、7/8(土)
- 青少年のための科学の祭典 12/23(土)、24(日)
- 近畿ブロック会(6/13)報告 中山氏(高槻北)
- 理化学協会本部への本研究会活動報告について 中山氏(高槻北)
- 案内
- 国立科学博物館主催 中高生のための「ニュートンに続け!楽しいミュージアムサマースクール」
7/26(水)〜7/29(土)
- 関西サイエンスフォーラム主催 科学フロンティアへの招待
中村 桂子氏(生命誌研究館副館長)あなたの中のDNA
7/22(土)午後3時〜5時 朝日生命ホール
- 理化学協会調査部 「これからの理科教育」に関するアンケート
- 科学史講座
都立高等学校の物理教諭から、本年4月 立命館大学 経営学部教授として赴任された 兵藤 友博氏の科学史の講義をシリーズで計画したいと考えています。
氏は、中山氏(高槻北)の都立瑞穂農芸高校での元同僚で、中学、高校の自然科学教育についての見識も深く、紙上討論を重ねられています。
研究に研究を積み上げている科学史の専門家です。
- 次回以降の日程
第5回 9月20日(水) 教育大平野 科学史講座1 4:30〜5:30
幹事会 9月27日(水) 北野
第6回 10月18日(水) 市立工芸 科学史講座2 4:30〜5:30
第7回 11月 8日(水) 教育大平野 研究集会の準備、意見交換
研究集会11月15日(水) 高槻南高校 5限全体会、6限公開授業
第8回 12月13日(水) 教育大平野 科学史講座3 4:30〜5:30
第9回 1月17日(水) 教育大平野 センターテスト講評会
第10回 2月14日(水)
第11回 3月27日(水)