95年度 第9回 物理研究委員会 まとめ
日時 1996.1.17(水)
会場 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 3F 物理実験室
大阪市平野区流町 2-1-24 TEL 06-707-5800 FAX 06-709-1711
参加者25名
案 件
- 各研究委員の発表
- モンキーハンティングの特異性について 川内 正氏(大教大・平野)
モンキーハンティングの運動で、等質量の2球の衝突の例において、水平面での弾性衝突とは異なり、速度交換をする点に着目し考察された。
2球の相対速度を考えられ、向心衝突することから導かれた。
- 檀上 慎二氏(四天王寺)
- 酸素消費か熱膨張か
300mlの丸底フラスコに火のついたマッチ棒を投げ込み、燃えている状態のまま、すぐに圧力計のついたゴム栓をする。
炎が出ている間は+0.07kgw/cm2まで上昇し、消えると一気に−0.32kgw/cm2まで減少した後、−0.37kgw/cm2までゆっくりと減圧される。
この減圧の理由をエタノールの場合と比較され、空気中の酸素消費にもよるが主たる原因は、熱膨張によるとの立証を試みられた。
- 人工虹スクリーンの作成
真球形のφ=0.03mmのプラスチックビーズをスプレーのりを吹き付けたB4サイズ黒画用紙上に一層に敷き詰めて張り付ける。
太陽光やOHPを光源として、いろいろな虹を映し出すことができる。
内川英雄教授(名城大)考案について紹介
- 山田 善春氏(市立工芸)
- 96,1,10 毎日新聞夕刊 みんなの科学
理科離れ防ぐカギは実験
年末の日曜日に、山田氏を先生に迎えて、大阪府箕面市中央生涯学習センターにて催された「みのお子ども科学実験教室」の紹介記事
- 大阪市立科学館 サイエンス友の会のご案内
- 郷土玩具の教材化
3月の物理研究委員会で発表予定の中間報告
- 各部会活動報告
- マイコン部会(神川氏 寝屋川)
市立天王寺商業高校に新しく導入された学校内LANシステムの操作体験としてメールのやりとりを行った。
- 指導法部会(中村氏 四条畷)
- 電界中で水は凍るか。
- 物理TAからの意外な話題2つ 空かんの笛の音の高さは、穴の大きさと数により決まり、位置には関係しない,たるんだ糸でも音を伝える糸電話。
- 2つの共鳴箱で共鳴させると干渉により音は消えるか。
- フレネルの輪帯の問題。
- ボーアの量子条件(1913)にド・ブロイの物質波(1924)の考えを用いて説明するのは時代的錯倒ではないか。
- 光電管で阻止電圧をさらに大きくすると一旦0になった光電流が逆向きに流れるのはなぜか。
等、魅力的な話題で活発に意見交換された。
- 実験部会(沢登氏 吹田東)
物理TB・U実験書の手引書の印刷本の紹介,副読本として、生徒用物理TB・U実験書の各校での多数の採択を期待している。
次回は、2/3
- 教育課程部会(筒井氏 東住吉工業)
平成8年度の東京大会に向けての取り組み
- 21世紀の理科教育を考える会 山田 善春氏(市立工芸)
昨年10月下旬に実施した、「これからの理科教育に関するアンケート」の分析を1/24市立工芸で行う。
- センター試験の問題に関する意見交換
日本理化学協会 研究部長 丹伊田 敏氏より、依頼
1月13,14日に実施の大学入試センター試験の問題に関する研究会としての意見を大学入試センターに提出、1月31日期限で都立目黒高校 鈴木 健二氏宛送付
分量,範囲,分野及び難易度について、おおむね適切であり、来年度も物理が生徒にとって選択しやすい内容を続けてほしい意見が強かった。
ただ、点電荷のまわりの電位の式等記憶のみに頼るのがあり、考察を求めるものや実験に基づく内容に乏しいのではないかという意見も出された。
大学入試センター試験の受験者数と平均点
科目 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 |
受験者数 | 157,531 | 184,703 | 153,580 | 24,218 |
平均点 | 72.81 | 65.80 | 58.36 | 70.65 |
(大学入試センター2/1発表)
- 標準テスト委員会より 平野 裕一氏(豊中)
昨年並の採択があった。3/6にアウィーナ大阪で反省会をもつ。
- 日本物理教育学会近畿支部より 山田 善春氏(市立工芸)
1/27(土)物理教育研鑽会について
奈良女子大学にて
松尾 欣枝理学部教授 最新の固体物理 −結晶と準結晶を巡って−
- 平成8年度 全国理科教育大会(東京大会)について 中山(高槻北)
- 全国理事会,研究代表者会議
2月4日(日) 午前10時〜 都立城南高校 港区六本木
- 研究協議分科会の意見提示における大阪分担の申請について
- テレビ会議システムによる研究協議について
第5分科会 理科教育におけるコンピュータ等の活用
座長 天良和男氏(都立広尾高校) 意見提示 内川氏(東京開成),大阪
- プラズマ・核融合学会主催 中・高校生を対象とした公開講座の案内
3月27日(水)午後1時〜5時 千里阪急ホテルで定員200名 無料
未来を開くプラズマ −ここまできた核融合−
申し込み先 〒460 名古屋市中区錦2−20−29 東昭ビル4階
財団法人ブラズマ・核融合学会
TEL052−231−4535
FAX052−231−7557
申し込み期限 2月20日(火) 以後でも定員までは受け付ける。
窓口 後藤 誠一大阪大学工学部教授 TEL06-879-7913 FAX06-879-7916