96年度 第8回 物理研究委員会報告


日時 1996.12.4(水)

会場 大阪市立工芸高等学校 1号館 1階 第1理科室
   大阪市阿倍野区文の里町 1-7-2 06-623-0485,FAX 06-623-8419

  1. 研究委員発表
    1. 熱気球の教材化 山田 善春氏(市立工芸)
      定量実験を含めた熱気球の実践をするとどうなるか。 外気温を変えて実験す るのは難しいので実験を行ったら連絡してほしい。

    2. 現代物理教育の問題と課題・量子力学の意味するところ 酒井 久一氏(西浦)
      教育法のパラダイム転換が必要。
       キーワードは @トップダウン(基礎から積み上げるボトムアップではなく、 最先端から概念的・直感的に入る) Aイメージ化 Bステップ・バイ・ステップ(複雑思考を単純思考の小さなステップに分解する) CQ&A(ステップが妥当であるかどうかは、発問することによってのみ可能になる)
      量子力学における経路積分の重要性(観測理論)
    3. 縦波の固定端反射をどのように説明するか 平野 裕一氏(豊島)
      山が谷になっても、密が疎になるわけではない。縦波を横波表示する場合、反射波の変位はどちら向きを正に採るのか。
      縦波は固定端の場合がUターンをするイメージになるのに横波は自由端の場合 がUターンをするイメージになる。 どのように指導するのがわかりやすいのか?



  2. 部会活動報告
    1. マイコン部会 神川 定久(寝屋川高校)
      11月20日に寝屋川高校において。 金蘭会高校ではコンピュータ入門の授業と してBASICで放物運動のシミュレーションを作ると言うことを行った。 教科書の 課題研究にあった「簡単なゲルマニウムラジオ」を作ってみたがうまく動作しな かった。 次回までの課題とした。 寝屋川高校のLAN教室と授業で使っているプ ログラムを見ていただいた。 次回は1月18日(土)に天王寺商業にて

    2. 指導法部会 中村 泰孝氏(四条畷)
      11月27日(水)教育大天王寺にて。
      1. 郵政省通信総合研究所「第91回研究発表会」の報告(泉南 中山)
      2. 物体の内部エネルギーについて(高槻北 上西)
      3. リサジュー図形を題材にした授業実践報告 (茨田 川端)
      4. 電気の概念をどう教えるか(教育大付属天王寺 井上)
      5. 三色コマの話(大東 田中)
      6. 音の三要素とは?(四条畷 中村)

      次回予定は1月29日(水) 教育大附属天王寺にて2:30〜


    3. 教育課程部会 筒井 和幸氏(旭)
      11月27日に行った。


  3. 標準テスト委員会より 平野 裕一氏(豊島)
     予定通りできている。

  4. 日本物理教育学会近畿支部より
  5. 21世紀の理科教育を考える会 山田 善春氏(市立工芸)
    中学の理科との情報交換について(中学の教科書を見せて頂いた)
    現在の高校2年は中1では旧課程だったのでレンズなどはやっていない

  6. 新理科検討委員会報告
    11月10日付けの全国理事会での報告とその場での議論を基に、特に「総合的基 礎科目」について検討を行った。 当面は2月8日の「理科教育フォーラム」での 発表に向けて、次のような点についてさらに議論・検討し、具体的に文章化する ことが課題となっている。
    (1)総合的な基礎科目の必要性
    (2)総合的な基礎科目の内容とその内容を取り上げる理由。
    これからの具体案を作るために二人一組で議論しながら考えることになった。
    次回は大阪で1月25日に会議を持つ。

    現在の教育課程で物理の選択状況はどうなったのか、調べてみる必要がある。

    理科検討委員会から新新教育課程について意見送付の依頼があった。
    それについて以下のような意見が出された。



  7. 幹事会報告 大塚 信之氏(四条畷)


  8. 以降の計画
      9回  1月22日(水) センター入試講評 (教育大附属 平野)
     10回  2月19日(水)
    見学会  3月 5日(水)
     11回  3月26日(水)

96年度物理研究委員会報告のページへ

物理研究委員会のページへ

ホームページへ