第10回 物理研究委員会 報告
司 会 小山 秀興氏( 大手前 )
日時 1999.2.17(水)
会場 大阪教育大学附属平野校舎
- 研究委員の研鑽発表
- 川内先生(附属平野) 新教育課程案の最新情報
これまで物理Uでは選択になっていた分野の取り扱いが変り、選択してもよいという表現になった。これは大学入試では全ての分野が出題されるということであり、内容の削減というこれまでの話とは大分方向が違うように思う。
- 明仁先生(泉陽) 物理卒業論文課題(学年末考査の一部として実施)
前以てテーマ設定をし展開なども指導して、下書きをさせて定期考査で実施した。
例えば、物理の発展を力学で始める人はニュートン力学から人工衛星さらにオゾン層などへ。 熱で始める人は、熱元素説と熱運動説から自動車さらに温暖化・エネルギーへ。 光から始める人は粒子説と波動説から光の速さ・相対論さらに20世紀のエネルギーへ。 原子から書く人は原子模型から素粒子さらにエネルギーへ。 人工衛星と自動車の論文が多かった。 字数;1200字 配点;60点分 40点分は一般的な問題にした。
- 平野(豊島)
- ミラープレートを使った不思議な箱(教材)の製作。
- 特殊相対性理論入門の授業(3年選択) 3学期は4時間しか授業がないにもかかわらず、修学旅行の付添があったので、同時性のやぶれの話、時間の遅延の話、演習問題、ビデオ(アインシュタインロマンの一部)と、プリントとビデオで4時間分の教材を準備した。ビデオでは衛星放送の画像は地上波の放送より遅れる(毎秒60コマで20コマ位ずれる)ことも見せた。実施してみて、あまり式を使わないでももう少しできるだろうという感触を得た。
- センターテストの追試についての意見交換
第5問は電池にコンデンサーを並列につないで充電してから直列に接続してもう一つのコンデンサーを充電していくというものだが、これは2次試験レベルではないか。
- 平野(豊島) アメリカ研修旅行の報告
カリフォルニア科学アカデミー(水族館・科学博物館・自然史博物館を併設)や、エキスポラトリアム(体験型博物館)で買った本を見せて頂いた(家でもできる実験書)。JTL(ジェット推進研究所)では火星探査機の実物の展示があった。 火星探査船などのエネルギー源は放射性元素の崩壊による熱を使って熱電対で発電しているとのことだった。
- 部会・小委員会活動報告
- マイコン部会 鈴木先生(岸和田)
神川氏が通販でアメリカから買ったレゴブロック(組み立ててロボットを作成し、プログラムを組んで操作するというもの)の紹介。ワンセットで数万円とのこと。
- 指導法部会 田中先生(大東)
トトロなどの絵が立体的(4段階くらい)に見える理由について
- 平成11年度 全国理科教育大会について 大塚信之(四条畷)
研究協議分科会の意見提示・座長等の大阪の分担について
- 意見提示
第2分科会 探究の過程を重視した物理の指導 筒井(旭)
第8分科会 環境保全と理科教育 明仁( ? )
- 座長
第7分科会 コンピュータを利用した身近な現象の指導
- 研究発表
- 標準テスト委員会より 鈴木 氏(岸和田)
1月17日が実施の標準日で、採用数は少し減っている。現在集計中。
- 日本物理教育学会近畿支部より 檀上 慎二氏(四天王寺)
- 次年度の総会と会費の案内
- 3/21、22 青少年のための科学の祭典(大阪)
- 幹事会報告 大塚 信之(四条畷)
- 見学会の案内 3/4(木) 三菱電機塚口研究所
- 来年度の体制と所属 次回までに考えておいてください。
- 来年度の予定について 来年度の成人の日は1/10に訂正してください。
- 研究集会の持ちかたについて
- 物理と化学を別々に行う案がでている。
- 現在の様に物理と化学が別れて活動している状況では、同じ場所で開催する意義は薄いかもしれない。
- その他
- センターでの研修の案内 脇島先生(センター)
高等学校理科研修(年間14回)3/5締め切り
今回の特色はテーマを持った課題研究という形をとる。
大学の先生にお願いする講義は少なくなっている。
- HPの係について
来年度も神川先生にお願いする事になるのかもしれないが、真剣に考える必要がある。 各部会や小委員会の記事を掲載する事も含めて継続で検討したい。 HP作成の講習会を開く事を考えてもいいかもしれない。
- 各部会や小委員会のチーフの方は今年度の活動報告(まとめ)をお願いします。
- 公開授業の募集 前向きに検討していきたいので、よろしくご検討ください。
- 全国代表者会議ででた話題
理化学協会としては4部会のそろった理科研究会への移行を検討する、理科研究会の合同化の検討プロジェクトチームを編制したいとのことである。 各府県から各1名のプロジェクト委員を出す話しがある。 まず各代表が話しをする必要があるのではないか。 新課程を考えると合同の必要があるのかもしれない。
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