磁石と磁気量

昔から鉄を引き付けたりする磁石の存在は知られていました。 また、棒磁石をつるすと南北を指します。 この棒磁石の先の鉄を引き付けたりするはたらきが強い部分を「磁極」と呼びます。 また、北を指す方の磁極をN極南を指すほうの磁極をS極と呼びます。 また、同種の磁極の間には斥力が、異種の磁極の間には引力がはたらくことも良く知られています。 

この磁石を2つに分けるとどうなるか知っていますね。?

磁石を2つに分けてもそれは両端にやはりN極とS極を持っています。 これは何度繰り返しても同じです。 普通の磁石をN極だけ、S極だけ(このような状態を単極子と呼びます)にすることはできないのです。 このように2つの磁極がペアになった状態を磁気双極子と呼びます。 このようになるのは磁石がもともと微視的な磁気双極子の集まりだからです。

磁気単極子に似た状態が必要な場合は逆に磁石を十分に長くして、もう一方の磁極の影響が比較的小さくなるようにするしかありません。 このようにして2つの磁極の間にはたらく力を調べると、磁極間の距離の2乗に反比例し、2つの磁極の磁気量の積に比例することがわかります(磁気に関するクーロンの法則)。

 このようにしてあらわされる磁気量の単位にはウェーバ(単位記号Wb)が用いられます。

次は磁場について見てみましょう。


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