96年度 第9回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1997.2.26(水)天王寺商業高等学校 午後2時30分より。

  1. AT互換機の自作について (天王寺商業 児玉先生)

     AT互換機を組み立てるためのPentiumPro用のマザーボードなど、パーツを購入して準備している。組み立てたものを見ていただくつもりであったが、時間がなく、まだ組み立てていない。それほど難しい作業ではないので、次回までに組み立てておくつもりである。

  2. 水の屈折率の測定実験について (大阪市立 大木先生)

     物理IAの授業でガラスブロックのかわりにプラスチックケースに水を入れたものを使って水の屈折率の測定を試みた。最初水を入れていない状態で直進することを確認した後、水を入れて屈折の様子を調べる。下はダンボールの方がやりやすい。水の屈折率としてはまあまあの値が得られる。
     実際にはプラスチックのケースだけで測定しても少しだけ屈折のために経路がずれる。これを補正するともう少しいい値が得られるが、物理IA選択者の場合は補正は難しいのでそのままの値を測定結果としている。
     最初から補正なしで水の屈折率を求める実験として次のようなものを考えた。

    1. ビーカーの底から3cmぐらいの所に印を付ける。
    2. ビーカーのそこに10円玉を入れる。
    3. ビーカーの縁と1の印が重なる方向に視線を固定する。
    4. ビーカーに水を注いでいき10円玉の一部が見え始めたところで水を注ぐのを止める。
    5. ビーカーの大きさや10円玉の位置などを測り、水面や、印の位置などを作図して、光の経路を求め、っ水の屈折率を計算する。

     この方法はまだ、予備実験しか行っていないが、比較的よい結果が得られそうである。CCDカメラなどを用いて演示実験として行ってもよいのではないかという意見も出された。

  3. 電気力線のアプレットと力と運動のアプレット (寝屋川 神川)

     Javaを使って作成した電気力線を作図するアプレットや、力と運動のアプレットを見ていただいた。電気力線のアプレットは平田先生の本のBasicプログラムを発展させて大きさが異なった電荷の場合の電気力線なども作図できるようにした。力と運動のアプレットも従来の万有引力によるアプレットを発展させたものとして、ストップウォッチの機能や、軌跡を残す機能、空気抵抗のような抵抗を計算に入れる機能などを付け加えたものである。 

  4. 来年度の世話役について (寝屋川 神川)

     来年度に関してもとりあえず神川が世話役をする。しかし、部会活動は参加する方がそれぞれ話題を持ちよることで成り立つものなので、積極的に話題を提供してほしい。来年度は大阪府立高校もネットワークにアクセスできるようになるので、その活用方法の研究や、懸案のJavaなどの学習会のようなものも考えていきたい。しかし、直接コンピュータに関係しない話題でもどしどし持ちよってほしい。

  5. 簡単なダイオードラジオ(継続) (刀根山 内田先生)
     
     前回から継続となっているダイオードを用いたラジオであるが、試験管に220回ほどコイルを巻き、屋上からアンテナを張ることで、実際に聞こえた。NHKなど、3局が、アルミホイルのコンデンサーの重なりが4cm程度のとき選局できた。コンデンサーの容量や、コイルのインダクタンスを概算で求め、共振周波数を求めてみると、実際に放送が行われている数百KHzあたりになったので、このような計算を含め、教材にできるかもしれない。
  6. その他

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